中国茶の魅力について(青茶を解説)
Posted by 元兼誠
烏龍茶に代表されるお茶であり、半発酵であるため、発酵部分の褐色と不発酵部分の緑色が混じり合って、見た目が青っぽく見えることから中国では青茶と呼ばれています。
中国茶の中でも発酵度合いにより幅広い味や香りが楽しめるのが青茶であり、華やかな香りと甘い余韻を感じることができます。日本で最も馴染みがあるお茶が青茶に属す烏龍茶であると言えるため、中国茶の中でも親しみやすいのではないでしょうか。
そんな無数にある青茶の中でも特に代表的な品種が鉄観音だと言えます。中国十大銘茶のひとつに数えられ、特別なつくり方で仕上げた銘柄です。 福建省泉州市安渓(あんけい)が主たる産地で、生産量は全烏龍茶の約5%程度と言われています。自然な香り、ふくよかで強い風味があります。また、お茶の一般的な健康管理機能に加えて、心身を癒やし、ダイエットなどに効果があると言われています。これは青茶に多く含まれるポルフェノールに加えアミノ酸の一種で、心身をリラックスさせ、落ち着いた気分にする働きを持つテアニン等も含まれているからです。
しかし、今回私がおすすめしたい青茶は武夷岩茶の中の主要な品種である水仙です。一般的に武夷岩茶で多くの人が思い浮かべるのが大紅袍ですが、中国で生産されている武夷岩茶の大部分をしめているのは今回紹介する水仙です。
優しい口当たりで日本人にとっても非常に飲みやすく、芳醇な味わいに甘い余韻が長く留まります。強く派手な風味はないものの、ほっとするような甘く柔らかな味わいは日常的にお茶を飲むのに最適だと言えるでしょう。是非ご家庭で一度お試しください。
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